宮崎のゴール裏がTravis Japanを「On My Road」の合唱で歓迎 サポーターは事前に練習していた
結論:11月3日のテゲバジャーロ宮崎対栃木シティ(J2第15節)に、Jリーグのスペシャルアンバサダーを務めるTravis Japanの七五三掛龍也さんと吉澤閑也さんが来場した。宮崎のサポーターは、2人がゴール裏に来るタイミングに合わせ、Jリーグの公式応援ソング「On My Road」をみんなで歌った。
この合唱は当日の思いつきではない。サポーターの呼びかけで、試合の2日前から「今週の課題曲」として練習していた。「サポーターさんあったかすぎる」というトラジャ担の声と、「トラジャ担の方々も大勢来ていただきありがとう」というテゲバサポの声が、Xで行き交った。
当日の流れ
| 試合 | 2026年11月3日(火・祝)明治安田J2リーグ第15節 テゲバジャーロ宮崎 3-0 栃木シティ(いちご宮崎新富サッカー場、入場者3,498人) |
|---|---|
| 11月1日 | 宮崎のサポーターが「今週の課題曲」として「On My Road」の動画を投稿し、「11月3日にみんなで歌いましょう!」と呼びかけ |
| 11月2日 | 別のサポーターが、トークショーの後に2人が桟敷席、メインスタンド、ホームのゴール裏の順にあいさつに回ると案内。「ゴール裏に来たタイミングでオンマイロードを歌います」 |
| 11月3日 | トークショーの後、ゴール裏の前に来た2人に向けて合唱。続けてTravis Japanコール、宮崎の応援歌も披露された。ハーフタイムにも2人が登場し、試合は宮崎が3-0で勝った |
この日の入場者3,498人は、札幌のサポーター約500人が駆けつけた9月の宮崎対札幌(2,743人)を上回った。
「おじさんたちが歌の練習を始めた」
練習の呼びかけは、宮崎のサポーターの間で話題になった。「スタジアムにトラジャがきます!→(ト…トラジャとは…?)→これじゃダメだ、みんなー!トラジャの勉強始めるよ〜」と、その様子を面白がる投稿には「我が軍のおじさんたち愛おしすぎる」という言葉が添えられた。
トラジャのことをよく知らなかった人たちが、来てくれる2人とそのファンのために、曲を覚えてゴール裏で歌う。サッカーのサポーターにとって、歌は選手を後押しするための一番の手段だ。それを、ゲストを迎えるために使ったことになる。
トラジャ担の反応
- 「テゲバサポさんのOnMyRoad→トラジャコール→カーニバル こんな涙目で見たことないwww感動がやばい。サポーターさんあったかすぎる😭」
- 「その後のTravis Japanコールにびっくりしてる二人ほんとかわいいしすごく歓迎されてて嬉しくて泣きそうになっちゃった」
- 「この為にテゲバサポの皆さん練習しとる動画ツイートで流れてきとったけん尚更感動😭」
- 「ご本人方も手を叩いて喜んでいた」「アンコールも完璧でした💯」
ゴール裏から撮った合唱の動画は、テゲバサポ自身が「トラジャ担に届け」「TravisJapanを推してる方に届け」と添えて投稿し、トラジャ担の間で広く共有された。
テゲバサポの反応
- 「最高に楽しい日でした😆 トラジャ担の方々も大勢来ていただきありがとうございました✨ お陰様でめちゃくちゃ盛り上がりました🔥」
- 「ありがとう TravisJapan ありがとう トラジャ担 少しでも、宮崎をテゲバを思い出してもらえたら嬉しいです」
宮崎のサポーターにとっては、ふだんスタジアムに来ない人たちにクラブを知ってもらう機会でもあった。「宮崎をテゲバを思い出してもらえたら」という言葉には、また来てほしいという気持ちが込められている。
宮崎だけではない、Jリーグ×トラジャの歓迎
Travis Japanは今季、Jリーグのスペシャルアンバサダーを務めている。メンバーがJリーグのクラブを訪ねるフジテレビ系の番組「けるとめる」もあり、各地のスタジアムで同じような光景が生まれてきた。
- 京都(4月29日):サンガスタジアムにメンバーが来場し、キッズチアがTravis Japanの曲で共演した
- 長崎(9月2日):ピーススタジアムで初めて「On My Road」が流れ、ゴール裏から撮った動画が「トラジャ担に届け!」と共有された
- 秋田・仙台:番組で訪れたクラブ。トラジャ担からは、各地のサポーターが曲のMVを見たり番組を見たりしてくれたことへの感謝の声が出ている
一方で、最初から大歓迎だったわけではない。トラジャ担からは、「アイドルが来ることに不安がっていた人達に、『トラジャなら大丈夫だよ』って言ってくれた」秋田と仙台のサポーターへの感謝の声も出ている。アイドルの来場に戸惑うサッカーファンがいたのも事実で、それを変えていったのは、来場したメンバーとファンの振る舞いと、受け入れたサポーターの声だったと言えそうだ。
トラジャ担の方へ:Jリーグのスタジアムを楽しむために
今回の件でJリーグに興味を持った人に向けて、知っておくと楽しめることをまとめた。
- ゴール裏:ゴールの後ろのスタンド。最も熱心なサポーターが集まり、試合中ずっと立って歌い、跳ねて応援する。今回の合唱もここから起きた
- チャント:サポーターが歌う応援歌のこと。クラブごと、選手ごとにあり、覚えて一緒に歌うとぐっと楽しくなる
- 席の選び方:初めてならメインスタンドやバックスタンドの指定席が落ち着いて見られる。ゴール裏は応援に参加したい人向け
- 相手チームの席に注意:ホーム側の席では相手チームのグッズを身につけられない場合が多い。席ごとのルールは各クラブの案内で確認を
宮崎の次のホームゲームは11月21日(土)14時のいわきFC戦(いちご宮崎新富サッカー場)。トラジャが来ない試合でも、あのゴール裏は毎試合歌っている。
論点:応援の歌は「誰のため」にあるのか
ゴール裏の歌は、本来は自分のクラブの選手のためのものだ。今回の宮崎は、その歌を、ゲストとそのファンを迎えるために使った。サポーター文化はときに「内輪」「入りにくい」と言われるが、外から来た人を歌で迎えることもできる。そのことを、今回の合唱は示した。
アイドルのファンがスタジアムに来て、サポーターがその人たちのために歌を覚える。どちらかが一方的に合わせたのではなく、お互いに相手の文化に一歩近づいたから生まれた光景だった。
なお、紹介した声はSNS上の投稿であり、サポーター全体の意向を示すものではない。