J-SCOPE
長崎/東京V/川崎Fスタジアム2026-11-02

長崎のJ1・U-21同日開催はなぜ話題にならない? 同じピッチで2試合、現地の反応と観客数

結論:11月1日、長崎のピーススタジアムでは、J1の長崎対東京ヴェルディの後、同じピッチでU-21長崎対U-21川崎フロンターレが行われた。J1のチケットがあれば追加料金なしでU-21も観られる“ダブルヘッダー”だった。

U-21の観客数は3,443人と、同じ日のU-21の試合で最も多かった。現地では「1日で2試合観れるのは楽しい」と好評だった一方、Xでの広がりは小さく、ニュースにもほとんどならなかった。

11月1日、ピーススタジアムの一日

第1試合明治安田J1リーグ第13節 V・ファーレン長崎 1-2 東京ヴェルディ
17時〜ヴェルディサポーターはビジターエリアから退席。J1の観客は17時の場内アナウンス以降、スタンド全体の好きな席に移動できる(自由席として開放)
試合の間チケットを持っていれば、スタジアムシティの店や広場に出て再入場できる。売店も営業を続けた
18時U-21のみ観る人の入場開始(川崎サポーター向けのビジター自由席は2,100円)
第2試合19:30キックオフ U-21 Jリーグ交流戦ラウンド第1節 U-21長崎 0-4 U-21川崎フロンターレ

現地の反応

日産から長崎へ“はしご”した川崎サポ

同じ日、川崎のトップチームは13時4分キックオフで、日産スタジアムで横浜FMと戦っていた(横浜FM 4-2 川崎)。試合の数日前には、「マリノス戦の後に羽田から16時35分発の便で長崎空港に飛べば、19時30分のU-21に間に合うのでは」と検証するファンの投稿があった。

当日、実際に「まだ試合終わってないけど、羽田向かいます。待ってろ長崎!!」と投稿した川崎サポーターが現れ、2万7,000回以上表示された。U-21川崎は4-0で勝ち、クラブも「遠い長崎の地で、そして配信から共に闘ってくださりありがとうございました」と感謝を伝えた。

U-21の観客数は同じ日で最多

ファンがまとめた同じ日のU-21の観客数は、次のとおりだった。

3,443人U-21長崎 0-4 U-21川崎F(ピーススタジアム、J1と同日開催)
1,619人U-21FC東京 2-2 U-21G大阪
1,182人U-21岡山 5-1 U-21清水
525人U-21東京V 4-3 U-21名古屋
232人U-21神戸 1-0 U-21磐田

J1と同じ日に同じ場所で開いたことで、ほかの会場の2倍以上の観客がU-21の試合を観たことになる。

なぜ話題にならなかったのか

現地の評判は良く、観客数でも結果が出た。それでも大きな話題にならなかった理由は、いくつか考えられる。

論点:新スタの人気を「クラブの人気」に変えられるか

長崎のホームゲームは、平日の開催でも1万8,000人を超える観客を集めている。ただ、これまでの遠征記事で見てきたように、話題の中心は「スタジアムがすごい」「ホテルから5分」といった施設の魅力で、相手クラブのサポーターにとって人気の遠征先になっていることも、数字を押し上げている可能性がある。

新しいスタジアムへの注目は、いずれ落ち着く。そのとき、スタンドを埋めるのが「長崎の選手やクラブを応援したい人」になっているかが、本当の人気クラブになれるかの分かれ目だ。

J1の試合の後に、同じ場所で若い選手の試合を観てもらう同日開催は、施設を目当てに来た人に、クラブの次の世代を知ってもらう仕掛けでもある。3,443人という数字は、その入り口として小さくない。話題にならなかった今回の試みを、クラブが続けて、育てていけるかに注目したい。

なお、紹介した声はSNS上の投稿であり、来場者全体の感想を示すものではない。